最近よく聞くハラールってなに?答えられないとやばいかも。

最近飲食店やニュース、スーパーなどでも目にするようになった「ハラール」。宗教上のアレでしょ?と大枠はわかっていても、正確には答えられないって人も多いのでは?

そこで、ここでは「ハラール」について小学生でもわかるように解説します。

ハラールの意味

イスラムの教えで「許されている」という意味のアラビア語がハラール(ハラル)【アラビア語: حلال Halāl 】です。反対に「禁じられている」と言う意味の言葉が「ハラーム(ハラム)」です。

ハラールやハラームはモノや行動が「神に許されている」のか「禁じられている」のかどうかを示す考え方です。例えば、嘘をついたり物を盗んだりすることは「ハラーム」とされます。

ハラールとは神に従って生きるイスラム教徒の生活全般に関わる考え方であり、ハラールマーケットは、イスラム教徒の日々の生活全てに関わる商品やサービスなどの提供を全て含んだ、とても幅の広い市場なのです。

そもそも、イスラム教とは

現在のサウジアラビアを発祥地とし、唯一神アッラーへの絶対的な服従を説く一神教の宗教のこと。
そしてイスラム教を信仰する人のことを「ムスリム」と呼びます。

世界で約17億人もの方が信仰しているとも言われ、とくに西アジア、北アフリカ、中央アジア、南アジア、東南アジアなどに住んでいます。

キリスト教に次ぐ世界第2位の勢力と言われています。

ハラールなもの、ハラームなもの

ハラールが何かを暗記するのはあまり意味がありません。むしろイスラムの教えで「ハラーム」(禁止されている)とされるものを理解して、それ以外がハラールだと考える方法が簡単です。

■ハラームなもの

『豚』は、その派生物を含めて全てが禁じられています。

豚以外の肉についてもイスラムの教えに則った方法でと畜・加工処理されなかった肉についてハラームとみなされます。

※食肉についてハラールを意識するムスリムの割合は非常に高いです。

『酒』については、イスラムの教えでは酒を飲み酔ってしまった時の害が指摘されています。

そのため、飲料用のアルコールは避ける人が多いですが、工業洗浄用アルコールや、手指の消毒用のアルコールを避けようとする人の割合は低いです。

発酵過程で自然にアルコールが醸造される食品(しょうゆや味噌など)に関しては一定の濃度を規制すべきという考えもある一方で、問題に感じない人も少なくありません。

このように同じハラームでも対象によって違いがあることも知っておくことが大切です。

また、ハラールなものでもハラームなものに混ざったり接触したりすると、ハラームとみなされてしまうことにも注意が必要です。

その他、血液、かぎづめのある動物など

※宗派、国および地域、個人によって詳細の解釈が異なります。

■ハラールなもの

ハラール(許されている)食品の例

野菜、果物、魚、卵、牛乳

イスラムの方式にしたがって”と畜”された動物の食肉、あるいはその派生物

ここまでみると実際にはそこまで難しく考える必要はなさそうですが、

レストランやスーパーなどを考えると話は変わってくるのがわかるはずです。

スーパーなどのレトルトなどの既製品に〇〇エキスと記載がある場合にそのエキスを抽出した動物のと殺方法が問題になったり、調理の過程でアルコールが使用されていたりと厳格なムスリムには日本の加工食品は口にすることが難しいのが現状なんです。

こういったニーズに応えるために、飲食店やスーパーの取り組みが注目されていたりするので、最近よく耳にしたりするんですよね。

日本のハラール製品への取り組みはこちら◀

なぜ今ハラールに取り組みむのか

先ほどイスラム教は世界第2位の勢力とお伝えしましたが、1日3食ハラール食品を必要とするムスリムが、日本にはすでに20-30万人生活していると言われています。

そして、「住む地域にハラール食品が無い」という需要とコロナ禍で自由に買いに行けない問題に目を向けた形が今の状況です。

これは余談ですが、西暦2,100年ごろには、イスラム教はキリスト教を抜き世界最大の勢力になるのでは、とも言われています。

それを考えると今のうちからハラールについて考え、理解することはとても大切なことかもしれませんね。

ハラールに関するカレー粉、カレールーはこちらから◀︎