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カレーは日本を代表とする食文化になりつつあり、それを裏付けるかのように2016年あたりから突如増加した「間借りカレー」という形態。
2022年になった今尚、間借りカレーの人気は健在で、現在メディアなどに出るカレー屋もルーツを辿ると”間借り”が始まりなんてことも。
今回は間借りカレーの中でも最近注目の「ホクトカレー」について調べましたので、ご紹介します。
そもそも間借りカレーって?
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Barや居酒屋などのランチ営業をしていないお店の昼の時間だけお店を借りて営業するカレー屋さんのことを差します。実店舗を持たず営業できることから、初期費用を抑えて顧客に料理を提供できたり、すでに飲食店や顧客との強い繋がりを持てるなどメリットがたくさんあるので、起業したい方にはぴったりです。
最近はキッチンのあるレンタルスペースなどで営業する方もいるみたいですね。
ホクトカレーって?
東京都調布市の仙川で始まった間借りカレー屋。
元々飲食コンサルなどを行っていたホクトカレー店主の大津北斗さんと藤原優太さんの2人で作ったお店です。カレー屋のコンサルを行った際にスパイスカレーに魅了され、イベントなどで自作のカレーを提供したことがきっかけで、間借りカレー屋にまで発展しお店を出すことに。
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レシピを担当する大津さんが自分の好きなサバを使って、子どもでも食べられるカレーを作りたい、ということで開発された看板メニューの「サバカレー」はカレー細胞さんのお墨付きもいただき、大人の週末にも取り上げられるほどに。
今では仙川、三郷、大泉学園、渋谷、池袋西武の5店舗に拡大しており、間借りカレー界隈では異例のスピードで店舗展開をしています。
仙川店で顧客の心をつかみ一気に展開
仙川店では最初は認知もなく、コロナ禍でのオープンということもあり、思うように行かないこともあったとか。
しかし、仙川の土地柄か、顧客に恵まれ、人手が足りないという状況も増えたため、従業員を増やして対応。コンサル時代に培われたオペレーション力で自分たちなしでもお店が回る状況を早々に作ることができたとか。
そこからはとんとん拍子。
渋谷店は会員制?
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間借りカレーでは異例ともなる会員制を導入。
何やら面白い試みで、コロナ禍で大きな問題となっていたフードロスを解消する【TOUKAプロジェクト】というコンセプトの元、クラウドファンディングで開店資金を調達して出店が実現。
なんと月額3,000円払うことで営業日は毎日カレーを食べることができるとか。
近隣に住んでいたら絶対に入りたい。と思いながらこの記事を書いている筆者は、カレーを週7食べているので、一瞬で元が取れる寸法だ。(笑)
それで、お店が成り立つのかという心配もあるが、食べられる食材を捨ててしまうくらいなら、安く買い取って消費者に還元した方がいいだろう。という考えらしい。
筆者個人の見立てでは、あのクオリティでその金額は完全に赤字だろう。
しかし、社会問題にも真摯に取り組む姿は、そこら辺の大手チェーンにこそ見習っていただきたいところではないだろうか。
ホクトカレー池袋西武店も挑戦が
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2022年2月1日より池袋西武屋上にてOPENする【ホクトカレー in カレーピクニック】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001093.000031382.html
コロナ禍で百貨店の売上が落ちる中、もろに影響を受ける屋上のスペースを自分たちなりにカレーで盛り上げられないかということで出店を決意したといいます。
イベントなども計画中とのことで、今後の活動に期待が集まります。
スピード出店の秘密はシェアレストラン
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吉野家HDが運営しているシェアレストランというプラットフォームをご存じでしょうか。
飲食店の空き時間を有効活用したい飲食店オーナーと飲食をはじめたい利用者との橋渡しを吉野家HDが仲介するサービスのことです。
このサービスを活用することで、条件のいい物件を見つけ低リスクで物件を取得することでホクトカレーのスピード出店が成り立ったんだとか。
この記事をみて、間借りカレーに興味を持った方はぜひチェックしてみてください。
間借りカレーから実店舗を持った有名店
ケニックカレー
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東京の間借りカレーの草分け的なお店です。デザイナーやアーティストの友人達にカレーを振る舞っていたのがきっかけで始まったお店なんだそう。連日お偽には行列ができるほどですので、時間を見計らって行くのがおすすめです。
サンラサー
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ココロとカラダに優しいゴハン、をモットーにその日ごとにスパイスの調合を変えて提供される優しいカレーを提供するお店です。「セブンルール」などTVでも取り上げられるほどの人気で今や予約の途切れないカレー屋サンラサー。元々は新宿ゴールデン街の間借りのカレー屋から始まったのです。
まとめ
深堀していくとただの間借りカレーではないことがわかってきました。
社会問題などに力を注ぎカレーで自分たちなりに課題解決をしようとする行動はおいしいだけのカレー屋とは一線を画す、次世代のカレー屋なのかもしれませんね。
今後の活動にも注目していきたいと思います。